若い頃は40代や50代で恋愛などしないものだと思っていました。実際40代になってからも、もう人を好きになることなんてないだろうと考えていたんですよね。でも実際は違っていました。40代前半の時に私はある年下男性と恋に落ちてしまったんです。
出会ったのは職場です。彼は既婚者で、しかし離婚を考えていました。奥さんがお金遣いが荒く勝手にローンで買い物をしてしまう。「もう一度やったら離婚するから」と言ってあったのに約束を反故にされた。そんな訳で彼は悩んでいました。男の子がいて、親権をどうするかも悩みだったようです。
彼は私達ベテランスタッフの話を親身になって聞いてくれました。また、新人の育成に力を入れていて、新人さんの悩みにも熱心に耳を傾けていました。
あまりに新人さんの悩みが深いと会社内で話すのは憚られるので、会社外で話すこともありました。そんな時、新人さんと2人きりは良くないと考えたようで、私のようなベテランスタッフを同席させることがあり、そんな仕事上の関係から彼とはメールアドレスの交換もしていました。
でも、ある日、彼が突然会社を辞めてしまったのです。後から分かったことですが、離婚関係のゴタゴタがどうにも収まらなくなり、仕事から離れたそうです。
私は心配のあまり、彼に毎日メールしました。何となく状況を察していたのですが、自分でも不思議なことに、何かの力に突き動かされるように毎日必ずメールしました。さぞかし迷惑だったでしょうね。
でも、そうこうしているうちに彼の離婚が成立。会社が戻って来いと言って彼が承諾し、お子さんの親権も無事彼に渡り、生活も整理された頃、私から申し込んでお付き合いしてもらうことが出来ました。
彼との関係は今も続いています。どこがどうというわけではなく、ただ「好き」という気持ちが途切れません。彼は将来についてどう思っているか分かりませんが、好きな気持ちが無くならない限りお付き合いを続けていくつもりです。